星のや東京の Nippon キュイジーヌ

2016年7月20日、東京・大手町に

オープンした星のや東京

塔の日本旅館という

コンセプトのとおり、

平屋木造の建物に庭園が

ある伝統的なスタイルではなく、

地上17階・地下2階という空間に、

日本文化の要素が

散りばめられています。


樹齢300年以上の青森ヒバで

つくられた木扉を通り抜けると、

正面に月ごとのしつらえ

見ることができます。

玄関で靴を脱ぎ、畳の感触を

感じながら館内では過ごします。

一歩足を踏み入れると、

外の喧騒とはまったく異なった

和みの世界が広がっています。


客室は全84室で、客室は3タイプ

あります。写真は3人まで

利用できる80㎡の


今回、滞在のいちばんの目的は、

3月からスタートした

Nippon キュイジーヌ。


料理長の浜田統之氏は、

軽井沢のフランス料理の名店

ブレストンコート ユカワタン

(軽井沢ホテルブレストン

コート)を率い、2013年の

ボキューズ・ドールでは、

日本人初の3位銅賞を

獲得された

経歴の持ち主。

星のや東京では、

海の食材と山の食材を

組み合わせた

日本ならではの

フランス料理を提供されています。

コース(1人18,000円 税・サ別)は

10品ほどの構成。

その時々に届く

最良の素材を用いるので、

毎日、微妙にメニューは

変わるそう。

外来でも予約できます。


印象に残ったものを

いくつかご紹介すると、

「石」五つの意思

浜田さんの

シグネチャーディッシュ。

五味(酸・旨・苦・辛・甘)を

それぞれの料理で表現。

石の温度も料理に合わせて

変えられています。

食欲を刺激する一品。


「温」百合根

百合根をバターでムニエルに。

ホクホクしてほっとする。

苦味効いたフキノトウが

添えられ、

いいアクセントに。


「貴」サザエ

サザエの肝のムースに

ウコギ(山菜)、

キノコをのせ、

クリーム仕立てに。

ダシが効いていて、

再び食欲が

湧いてきます。

「足」アイナメ

浜田さんが惚れ込んでいる

静岡県・焼津の魚屋から

送られてきた

アイナメ。身はふっくら、

表面はパリっとした触感で、

山菜のペースト、キンカンの

ソースが爽やかさをプラス。

「果」おたのし実

上にある五つの意思のように

10のプチフール。

春のお料理ということもあり、

爽やかな苦味が印象的な

コースでした。


日本人にとっても珍しい山菜や

斬新な素材の組み合わせが

たくさんありましたが、

奇をてらっている感じはなく、

綿密に計算された、

安心感を覚える料理。

また、器の職人と浜田氏との

絶妙な掛け合いで、

一皿一皿が

完成されていることが

伺い知れる、

目にも美しい品々でした。



DATA

星のや東京

東京都千代田区大手町一丁目9番1

星のや総合予約℡0570-073-066

http://hoshinoyatokyo.com

YUMIKO ITAKURA

Travel & Spa Journalist トラベル&スパジャーナリスト 板倉由未子 新・癒しの地、至福の旅へ